日本経済新聞にお尋ねします。
日本経済新聞にお尋ねします
私は貴紙を長年購読し、昨年からは電子版を契約していますが、2019年5月に行われた欧州議会選挙の報道について、まったく理解に苦しむのでお尋ねします。
貴紙は「欧州議会は親EUの中道派が過半数割れ、EUは不安定な情勢」という趣旨の報道を繰り返し行いました。 既成の中道2派が過半数割れしたのは事実ですが、これはドイツの連立2派だけのことであって、現実にはフランスのマクロン党と全ヨーロッパで急拡大する緑の党が新たに親EUの中道派に加わり、3分の2を大きく超える518議席を獲得しました。
4億2700万有権者の選挙で、50%のヨーロッパ市民が投票し、圧倒的な多数が現状のEUを受け入れたうえで改革をすすめることを支持したのです。「中道派過半数割れ、EUは不安定な情勢へ」というのは、まったくの誤報です。
貴紙は中道派3分の2獲得という厳然たる事実としての数字を、今日までいかなる形でもまったく報道しておらず、過半数割れ報道のまま放置しています。5月30日にEU駐日代表部のフロア大使が、日本記者クラブの会見で行った「親EU会派の勝利」という論評も一行も記事にしていません。この欠落報道は一体どういうことなのでしょうか。真実を伝えるジャーナリズムはどこへ行ってしまったのでしょうか。日本経済新聞は日本の政界、経済界の考え方に大きな影響をおよぼす重大な役割を担っています。このまま素知らぬ顔で通り過ぎることは許されません。
日本を代表する経済新聞である貴紙の、責任ある回答をお聞かせください。
回答を拝見したうえで、さらに議論を深めていきたいと思います。
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2019年5月に行われた欧州議会選挙についての日本メディアの報道をみて、大きな衝撃を受けた。大新聞、テレビニュースのほとんどが、「中道2派過半数割れ、EU懐疑派3割に迫り混迷状態」といった趣旨の見出しを掲げた。大間違いである。なぜこのような誤報道がまかり通るのか? EU問題と日本のジャーナリズムの問題点を,個人・組織を問わず大いに討論すべきと考える。理性的な諸賢の参加をお待ちしております。ご意見は下記Comment欄からお寄せください。
by eu-banno
| 2019-10-19 19:04